皆様こんにちは、公認会計士の網野です。
2019年がスタートして、あっという間に1月が終わりましたね。
明日は2月3日、もう節分です。皆様、2019年は良いスタートがきれましたでしょうか?
私などは、ついこの間お雑煮食べながらテレビを見ていたと思っていたので本当にびっくりです。。
年末年始のテレビといえば、連日たくさんのドラマや映画が放映されていましたが、その中でも私の印象に強く残った作品が二つありました。
一つはTBSのドラマ「下町ロケット」のお正月特番です。佃社長率いる佃製作所の面々が、様々な困難を乗り越えて最後には素晴らしい成果を成し遂げる。本当にたくさん感動し、仕事に対するエネルギーをたくさんいただきました。
そしてもう一つは、年末にテレビ東京が放映していた映画「エクスペンタブルズ」です。強者ぞろいの傭兵部隊が大活躍するこの映画、主演はシルベスター・スタローン、脇を固めるのがアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィルス、チャック・ノリスというとんでもないお祭り映画(笑)。ストーリーはともかく、文句なく最高にスカッとしました。
上記の「下町ロケット」と「エクスペンタブルズ」、それぞれ世界観も飛び交う弾丸の数も全く異なる二つの作品ですが、実は特筆すべき共通点があるのです。何でしょうか?
ピンポーン、主人公の娘が超絶可愛い!
残念、違います。
確かに佃社長の娘を演じる土屋太鳳ちゃんは超絶可愛いですが、エクスペンタブルズの主人公バーニー・ロスに娘がいるかどうかは不明です。
ピンポーン、登場人物がマッチョだらけ!
おしい、確かに佃社長(阿部寛さん)や財前部長(吉川晃司さん)はとても良い体していますが、木下ほうかさん(イヤミ課長)演じる水原部長は良い体してません(木下さん、申し訳ございません。。)
正解は何かといいますと、
どちらの物語にも「ポッセ」が登場することです。
・・・・(´・ω・)ポッセって何?
「Posse(ポッセ)」とは?
ポッセについては、約1年前にこのブログで紹介したのですが、私の大好きな言葉ですので、今一度皆様にご紹介したいと思います。
ポッセとは、イギリスのロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授著の名著「WORK SHIFT」の中に登場する言葉で、一言で言えば「頼りになる同志」という意味です。ポッセのもともとの意味は、アメリカ西部開拓時代に町の治安を守った自警団のことのようですが、グラットン教授は現代において同じ志を持ち、頼りになる仲間の意味でこの用語を用いています。
ポッセの条件
グラットン先生は、お互いがポッセであるための条件について以下のように述べています。
ポッセであるための条件その1:お互いのことを良く知り、信頼関係が構築されている。
相手が困っている状況にあれば、すぐに駆け付けて助けてあげたくなる関係がポッセです。ですから常日頃から相手のことを良く知り、お互いの良い点を認め合い、絆を深めておく必要があります。
ポッセであるための条件その2:自分の得意な分野を持ち、常に磨き続ける
ポッセとは同じ趣味を持つ、単なる仲良しとは違います。相手を助けてあげられるスキルや知識を有しており、そして常に磨きをかけている。お互いのことを、プロフェッショナルとして尊敬し合える関係、それがポッセです。
ポッセであるための条件その3:専門技術や知識がある程度重なり合っていて、相乗効果を生み出すことができる
お互いの専門が全く異なっている場合には、相手が困っていてもなかなか具体的な助け船が出しにくいものですが、お互いの専門に共通項が存在する場合には、お互いの強みを掛け合わせることにより、1人で頑張る以上の何倍もの成果を生み出すことができるのです。
「エクスペンタブルズ」の傭兵部隊や、「下町ロケット」の佃製作所の社員の皆さんは、ともに構成員同志がポッセとして深い絆で結ばれており、互いの苦しみを分かち合い、それぞれの専門知識を出し合い、信じられないくらいの高いパフォーマンスを発揮しています。
このように組織のメンバーが、互いをポッセとして尊重し、共通の目的のもと結束して行動する、こういった状態が組織にとって理想の状態なのではないかと私は思います。
では、組織のメンバーがポッセとなるために必要なもの、この必要なことを実現させるために必要な要素とはいったい何なのでしょうか。
この点については私が考える具体的な条件があり、また別の機会にご紹介したいと考えておりますが、最も大切な要素、それは「双方向かつ十分なコミュニケーション」です。
しっかりとコミュニケーションを図り、組織の共通目標、互いの人となりや想い、そして各自が組織に貢献できる具体的な技術やノウハウ、等々を頻繁に確認し合うことがポッセを築き上げ、そして維持していく要諦であると私は考えます。
最後になりますが、わが王子経営研究会も、頼りになる同志達「ポッセ」で構成されています。定期的に開催される勉強会では、各々の得意分野を持ち寄り、日本企業の明るい未来のために全員で知恵を絞っています。
同志の皆様、日々お忙しいことと思いますが、王子経営研究会の基本理念に立ち返り、今年も頑張っていきましょう!
以上、最後までお読みいただき、誠にありがとうございましたm(__)m