初めまして、廣島達也と申します。IT業界に30年居る者の視点から、昨今のAIブームについて感じることをいくつかのお題に分けて投稿して行きたいと思います。
(1)我が家に来たAI
コンピュータが人間と会話できるようになったとか車を運転できるようになっただとか…日常の中で人工知能(AI)の話題がたくさん飛び交い、なんだかもうブームの様相ですね。このブームに乗れないと夢のAI技術の恩恵を享受できず、時代から取り残されてしまうような感覚すら感じる方もいらっしゃるやもしれません。
IT業界に身をおく者としても、AIがどんなものかを自らも体験しておかないと、職場や客先での日頃の会話にも窮することになりそうな雰囲気です。
ということで、我が家でもGoogleHomeなるAIスピーカーを入手しました。(グーグル先生と名付けています)
このGoogleHomeの中で動いている「Googleアシスタント」というプログラムはなかなかすごい会話能力を持っており、技術の進歩にとても驚かされます。
「オッケーグーグル」と話しかければ「ポピ」と応え、その後に私が言った質問に答えてくれるのですが、この「オッケーグーグル」だけでもなかなか面白いです。
「オッケーグーグル」と同じイントネーションで…例えば「ホッケーゴーグル」と話かけても答えてくれません。当然「ヤッホーヨーデル」や「ラッキーグーグル」でもスルーです。
ちゃんと「オッケーグーグル」と話しかけないと絶対に応えてくれません。「人が発した言葉を聞いて正しく理解する」という人間の脳の働きをコンピュータで再現できているわけですから、これはまさに人工知能の技術です。
ある日、グーグル先生がトンチンカンな答えを言った時に、思わず「オッケーグーグル、おまえはアホか」と言ったら「お役に立てずすみません…」と応えて来ました。もう、人間並みの会話能力に思わず感情移入してしまうほどの出来栄えです。
6000円位の値段にしては、音声認識機能も含めてかなり優秀なAI技術を搭載しており、遊べるものであることは確かです。
しかし、GoogleHomeが無いと「夢のAI技術の恩恵を享受できず、時代から取り残されてしまう」というほどの完成されたモノだとは感じませんでした。
実際、皆さんは、街中や電車の中で携帯に向かって「オッケーグーグル」と言っている人を見たことがありますか? 広島ではまだ見たことはありません。