SHO TIMEのニュースに癒されながらも、企業や省庁での不祥事の報を受けて何だかモヤモヤする日々が個人的に続いています。
いまだにフレッシュマン気分なので毎年5月病にならないかヒヤヒヤしてますが、今年はそんなニュースのせいで本格的に気を病んでしまいそうなので、子供向けに最近発行されて話題の「君たちはどう生きる」という本を読んで生きる希望を貰いました。
もう読まれた方も多いと思いますが、既に父親は他界してしまったことを除けば普通の中学生であるコペル君が、叔父さんに支えられながら自分の良さに気づいて少し自信を持ったり、自分の弱さに向き合ったりしながら成長していく姿を描いた作品です。
過去の作品を漫画でリメークしたものなので読みやすいものの、何回か出てくる文章だけの手紙の部分が意外と重く、私のように活字に弱い人には想像よりも読み応えのある作品でした。
他界した父親の「あれには立派な人間になってほしい」という願いを受けて甥のコペル君をサポートする叔父さんが素晴らしい方で、コペル君の考えや行動をしっかりと受け止めて、そのうえで導いていく姿は参考になりますし、自分の子育てを省みてもっと早くこの本に出合っていればと思わずにいられません。
思春期のコペル君がぶち当たる壁は、その頃の誰もが悩むであろう「自分らしさ」は何なのかという点です。
どんな行動やどんな考え方に美しさを感じるのか、美徳の醸成過程とも言えます。
育った時代や環境でもそれは千差万別ですし、同じ人でも歳をとっても成長とともに変化していくものでしょうが、思春期の青年は友人との関係や自分の想いと行動とのギャップなどに悩み苦しみます。
でもそうやって得た「自分らしさ」だからこそ強く残り、その後の人生を作っていくのだと思います。
ここ数年話題になっている数々の不祥事ですが、当事者たちはどんな思いでやっていたのでしょうか?
モリカケ問題で話題になっているスーパーキャリアの方はその当時、自らの美徳に従って行動できていたのでしょうか?
品質検査をチョロマカしたり、見て見ぬふりをすることは自分らしい行動だったのでしょうか?
セクハラはむしろ変な自分らしさが出てしまったのかも知れないので、当てはまらないので脇にちょこっとおいて。
会社などの組織の中で自分らしさを失わずに行動出来ていたら、こんな問題は起きなかったか、起こったとしても早い段階でしっかりとした対応がされていたはずと私は信じています。
ただ残念ながら大多数の組織は、自分らしさを出しにくい環境を作ってしまっているように思います。
ただ少しずつそこに問題意識を持った人が増えてきてますし、働きやすい環境を作ろうという動きも出てきていますので、それは今後ブログでも紹介していく予定です。
と偉そうに書いてますが、私もまだまだコペル君のように沢山の方に見守られながら自分らしさを探し続けています。
二歩進んでは三歩下がっているかも知れませんが。。。