広島カープが3年連続リーグ優勝を果たしました。広島では、四年前に続いて今年も辛い土砂災害が起きてしまいとても暗い雰囲気でしたが、この優勝で私たち広島市民はとても力づけられました…カープの監督&選手の皆さんには本当にありがとうと言いたいです。
しかし、万年Cクラスのダメ球団だったカープが、どんな変革プロセスでここまで強くなったのでしょうか?
監督・コーチ陣と選手たちの間でどのようなコミュニケーションが交わされ、現実に選手のプレーが変わって行ったのでしょうか?
予算管理の発するメッセージ性
今日は中秋の名月、お月見ですが都内は残念な天気で楽しめそうにありません。でも今年は満月が1日ずれて明日らしいので1日遅れのお月見に希望を見出している夢想家の山口です。
ここ数回はコミュニケーションが軸になってるので、その流れを引き継いで行きたいと思います。
どの会社でもやっているであろう予算管理に関して、それが持つメッセージ性、伝わり方の危うさについて説明します。
コミュニケーション不全と労働紛争
私の取り組んでいる弁護士業務の一つは、労働問題です。その労働問題の多くは、企業側の代理人、あるいは企業へのアドバイスという形で行っています。
私のところに相談がある案件の多くは、すでに紛争となっている段階で持ち込まれます。特に、初めての依頼という場合は、100%に近い案件が(元)従業員から訴訟や労働審判を起こされたというものや、弁護士から内容証明郵便が来たといった紛争が現実化したものです。
このような労働紛争を扱っている中で、労働紛争が起こる原因の一つは、コミュニケーション不全にあるのではないかと感じています。
コミュニケーションは組織を救う
(まず初めに、台風21号及び北海道を震源地とする地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。)
前回のブログで、山口さんから「社内にある無用の長物となった仕組みを変えていくためのヒントを各メンバーがそれぞれの視点から今後少しずつご紹介していきます。」というパスが飛んできましたので、そのパスを受取り、私も自分なりの視点で、企業再生、企業活性化のアイデアを提案していきたいと思います。
王子経営研究会のブログ立ち上げ以降、私が今まで一貫して訴えてきたことは、「組織内部のコミュニケーション」の重要性です。
組織にとってのコミュニケーションは、人体を流れる血液とよく似ています。血液の流れが悪くなると、体の一部が壊死するばかりか、最悪死に至る可能性もあります。それと同じように、組織内部のコミュニケーションが不足すると、組織の一部のみならず、全体に悪影響が生じます。そして昨今の企業不祥事等が生じた原因の一つに、コミュニケーションの「質」と「量」に問題があったことが挙げられると私は考えます。
ボクシング問題などに見えるガバナンスのやばみ
ボクシング連盟で起きていた問題は記憶に新しいと思います。その他にも日大アメフトで起きた事件や最近ワイドショーを賑わせている体操協会で起きていることなどに共通するのはガバナンスがほぼ機能していなかったという点です。
試合中に信じられないようなプレーとして問題が表出したのは正直論外ですが、ボクシングや体操のように組織外への通報で判明するのは組織としては恥ずかしい限り、かなりやばみ。
たまには真面目にガバナンスという視点から問題点を説明したいと思います。